先日、EP-302で使用しているインク、用紙とあわせて、印刷設定に軽く触れたので、ハガキサイズに印刷する際、自分が行っている手順をもう少し詳しく説明します。
写真印刷に使用しているソフトはAdobe PhotoshopCS Mac版。
トリミング
画像処理が終わったら、ハガキサイズになるようにトリミング(切り抜き)する。
定規を表示させて、定規上を右クリックで表示される単位を「mm」に変更。
「矩形選択ツール」を選択し、縦横比を固定を選んで、幅140、高さ94を入力後、画像を選択。
そのまま選択範囲をドラッグして、印刷したい部分に移動させたら、イメージメニュー→切り抜きを実行して、画像をトリミングする。
※画像サイズを幅140mm×高さ94mmにしているのは、148mm×100mmのハガキサイズに対し、EP-302の印刷範囲の縁が各辺3mmになること、および幅(長辺)の印刷される範囲が、実際には140mmほどになることから、幅140mm×高さ94mmとしている。
解像度設定
次は解像度設定。
「イメージメニュー」→「画像解像度」を実行すると、上記の設定ダイアログが表示される。
『画像の再サンプル』のチェックを外し、『ドキュメントサイズ』を幅140mmにする。縦横比は固定しているので、自動的に高さも94mmとなる。
※この時、なぜか小数点以下の端数が出る場合があるが、印刷にはほとんんど影響がないので無視。
『解像度』もドキュメントサイズの変更にともなって、自動で変わる。
この時、解像度が最低300pixel/inchならOK、360pixel/inchならなお良く、500万画素のデジカメでも画像にシャープネス処理は必要ない。
※解像度もこの時、たいてい小数点以下の端数が生じるが、これも印刷には影響がないので気にしない。
用紙設定
画像側の準備が終わったら、「ファイルメニュー」→「用紙設定」を実行し、印刷用の設定に写る。
『対象プリンタ』をEP-302、『用紙サイズ』をハガキに選択。
『方向』は、横長サイズなら真ん中を選択。
※次ぎに説明する「プリントプレビュー」からも用紙設定ができる。
印刷用紙に合わせたプリントプレビューが表示されるので、私はここから用紙設定をしている。
プリントプレビュー
次ぎにプリントプレビューから、印刷の微調整や印刷用のプロファイル指定を行う。
「ファイルメニュー」→「プリントプレビュー」を選択。
『位置』は基本的に『画像を中央に配置』をチェックしておいて問題なし。プリントしてみて印刷位置がずれるようであれば、チェックを外して微調整を行う。
『拡大・縮小したプリントサイズ』はいじる必要なし。
※先にトリミング、画像解像度で設定した幅と高さの値と若干違うが(なぜかは不明)、小数点以下の誤差なので気にしない。
『その他のオプションを表示』にチェックを入れ、『カラーマネージメント』を選択。
『ソースカラースペース』はドキュメントのままにしておく。
『プリントカラースペース』で、『プロファイル』を使用するプリント用紙を指定。
ここではエプソン写真用紙<絹目調>を使用するので、『EP-302 Photo Paper(G)』を選択。
※各用紙に対応したプロファイルは、「
EPSON EP-302を購入」の『EPSON純正用紙用ICCプロファイル対応一覧<EP-302>』を参照。
エプソンのFAQ:『
EPSON純正用紙用ICCプロファイル対応一覧<EP-302>』でも見られる。
『マッチング方法』は、画像に添付されているプロファイル(ソースカラースペースにあたる)の色域と、印刷用紙用のプロファイルの色域をどのように変換処理するかの選択。
『知覚的』、もしくは『相対的な色域を維持』を選んでいれば、だいたいモニタの色と近い感じになる。
『黒点の補正を使用』は基本的にチェックを入れている。
黒点の差の絶対値を補正する処理で、簡単に言うとシャドウ部の階調を切り捨てないで、階調の差を反映させて変換する。
印刷設定
これらの設定が終わるといよいよ印刷。
プリントボタンを押すと、以下のダイアログが出る場合があるが、すでに画像サイズを合わせているのであれば、印刷範囲にほとんど影響はないので気にしない。
『印刷設定』を選択して、用紙種類を『EPSPN写真用紙』
モードを『詳細設定』にして、印刷品質を『フォト』に。
双方向印刷はチェックを外したほうが、スジなどが出ないでキレイに印刷できる。
カラー設定
次ぎに『カラー設定』を選択。
『色補正なし』をチェックする。
これはすでにPhotoshop側で、画像のプロファイルから印刷用のプロファイルへの変換処理を設定しており、プリンタ側では色の変換処理をさせないため。
以上で設定終わり。
プリントボタンを押して印刷開始。