Lenovo ThinkPad T14s Gen4 AMD Radeon780MをWindows11 25H2にアップデートしたところ、マウスがいちいち引っかかる(スタッター)問題が気になっていた。
OSをクリーンインストールしても症状が変わらず。
色々調べて、解決方法を見つけたので、備忘録として残しておく。
PCの仕様と具体的な症状
Lenovo ThinkPad T14s Gen4 AMDの仕様
Lenovo ThinkPad T14s Gen4 AMDの仕様
| CPU |
AMD Ryzen? 7 PRO 7840U (8コア/16スレッド/3.3GHz 最大5.1GHz) |
| メモリ |
オンボード 16GB |
| ストレージ |
512BGB (PCIe NVMe/M.2 2280) PCIe4.0x4 |
| ディスプレイ |
14型 FHD+ (WUXGA 1920x1200) IPS (BOE NE140WUM-N6G ) |
| グラフィックス |
APU内蔵 AMD Radeon? 780M(BIOSで2GBメモリを割り当て) |
| OS |
Windows11 25H2 26200.9457 |
| グラフィックスドライバー |
32.0.31041.1004(AMD配布最新)または32.0.22024.13003(Lenovo配布最新) |
具体的な症状
マウスが引っかかる症状として、特に以下の症状が気になる。
マウスカーソールを乗せると色が変わる部分をカーソルが通過するときに引っかかる。
例えば、
- タスクバーに登録した複数のアイコンの上をカーソルで移動させると引っかかる
- ダイアログで表示される「保存」や「キャンセル」、「保存しない」などのボタンの上をカーソルが通過するとき引っかかる。
- Windows設定でマウスを乗せると色が変わる部分をカーソルが通過するとき引っかかる。
- ThinkPadのトラックポイントでも症状は同じ。
大きな問題ではないが、いちいち引っかかるので日常的に使うには、とてもストレスになる症状。
効果の出なかった対応
- OSをクリーンインストール。
- マウスの設定で「ポインターの精度を高める」をオフにする。
- 電力設定でバランス → 最適なパフォーマンス
- 設定 → アクセシビリティ → 視覚効果 → 「アニメーション効果」および「透明効果」をオフ
- グラフィックドライバーをLenovo配布のもの(バージョン32.0.22024.13003)ではなくAMD Softwere Adrenalinから最新のグラフィックドライバー(バージョン)にする。
効果の出た対応
- OSをクリーンインストール後、グラフィックドライバーを入れない。
- グラフィックドライバーが当たっている状態から、デバイスマネージャーで「デバイスを無効にする」を実行。
グラフィックドライバーが当たると、マウスが引っかかる症状(スタッター)が出るようだ。
マウスが引っかかる(スタッター)問題の解決方法
マウスが引っかかる(スタッター)問題を解決するのは、
PSR(Panel Self Refresh)を無効にすること。
PSR(Panel Self Refresh)とは
ディスプレイの省電力技術「PSR(Panel Self Refresh)」で、画面の書き換えがない「静止画」の状態のときに、ディスプレイ側の内蔵メモリで画面を維持し、GPU側の一部の回路や画像転送を休止させる省電力技術。
PSR(Panel Self Refresh)を無効にする方法
以下で紹介する、マウスが引っかかる(スタッター)問題の解決方法は、ChatGPTに質問して得られた内容となる。
なおChatGPTは、海外掲示板Redditから得られた情報を元に回答していた。
またChatGPTの回答を元に参考にしたサイトは以下の通り。
参考サイト
PSR(Panel Self Refresh)無効手順
- レジストリエディタで以下に移動
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Class\{4d36e968-e325-11ce-bfc1-08002be10318}
- その下に「0000」、「0001」、「0002」…があるので、まずは「0000」を選択。
私の場合は「0000」しかなかった。
- 右側で「DriverDesc」を探し、データが「AMD Radeon(TM) 780M」となっているのを確認。

「0001」などがある場合は、そちらも同様に確認し、どちらが実際の780Mディスプレイドライバーなのか確認する。
実際、AMDノートPCでは `0000` ではなく `0001` に設定する必要があったという報告があり(reddit)
- 念のためレジストリをバックアップ(「0000」を右クリックしてエクスポート)
- 右側で「DalPSRFeatureEnable」を探し、値を「1」から「0」に変更。
なかったら右側空白部分で右クリックし、新規 → DWORD (32ビット) 値を選択。
名前を「DalPSRFeatureEnable」にし、値を「0」にする。

- レジストリを保存し、PCを再起動。
これでマウスが引っかかる(スタッター)現象は無くなった。
また試しに「DalPSRFeatureEnable=1(PSR有効)」にしてみたが、再びマウスが引っかかる(スタッター)現象が起きたので、問題はPSR(Panel Self Refresh)にあると見てよさそうだ。
なお、
Lenovo公式フォーラム:T14s Gen4 AMD - ディスプレイドライバの遅延、マウスカーソルのスタッタリング、YouTubeのフレームドロップではT14s Gen 6 AMDでも同じ現象が起きているもののPSR無効が有効とのことなので、他のAMD搭載モデルにも有効なようだ。
PSR(Panel Self Refresh)を無効後の注意点
今回参考にしたChatGPTやRedditでは、動画などGPU負荷時の消費電力・発熱が増えたという報告があるようなので、以下を注意しておく必要がある。
- バッテリー駆動時間:以前より明らかに短くなっていないか
- アイドル時の発熱:何もしていない状態で以前より暖かくなっていないか
- ファンの回転:軽作業・アイドル時にファンが以前より回るようになっていないか
私の場合は、しばらくYoutube動画を見たり、アイドル状態にしておいたりしてみたが、特に変化は起きなかった。
また電力モードを最適なパフォーマンス、バランス、最適な電力効率、と変えてみたが、どれも変化はなかった。