訂正:2012/10/10
いままで『ヤマトアシナガバチ』としていましたが、『キボシアシナガバチ』であることが分かりました。
最初に確認をしたときは、単純に、反り返った巣ではないことから、キボシアシナガバチの巣ではないと判断していました。
ところが、成体の胸部を見ると、ヤマトアシナガバチにはある縦二本の黄色の紋がありません。したがってキボシアシナガバチであることが分かります。
ご指摘をしていただいた方に感謝いたします。
2010年9月21日
家の木に ヤマトアシナガバチ キボシアシナガバチの巣を見つけたので、蜂たちが羽化するまでを観察することにした。
すべてCOOLPIX5000にて撮影。
ヤマトアシナガバチ キボシアシナガバチの巣
観察するにあたり、アシナガバチの種類が不明だったので、以下のサイトを参考にした結果、「繭のキャップは緑がかった黄色」、「巣の背面が山型で,巣柄は巣の中央にある」ことから、
ヤマトアシナガバチ キボシアシナガバチと分かった。
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アシナガバチ図鑑:都会のスズメバチまた
ヤマトアシナガバチ キボシアシナガバチの性格は「威嚇性、攻撃性はアシナガバチの仲間ではもっとも弱く、巣を直接刺激しない限り刺される心配はありません」とのこと。
事実、玄関の近くにあるこの巣の前を行き来していても、蜂は微動だにしないし、この木に絡まっていたゴーヤのツタを荒く取り払っても、変わりなし、さらにデジカメを5cm近くにそっと近づけても、蜂は大人しいものだった。
しかしこの攻撃性の少なさが、のちのち仇になる……
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ヤマトアシナガバチ キボシアシナガバチ:都会のスズメバチ
ヤマトアシナガバチ キボシアシナガバチの巣を下から。
すでにキャップを作って羽化の準備をしているものが7個、幼虫が3匹。
きれいな薄黄緑色のキャップが特徴。
ヤマトアシナガバチ キボシアシナガバチの巣を横から。
親蜂の強面と比べて、サングラスをかけたような幼虫の顔がユーモラス。
ヤマトアシナガバチ キボシアシナガバチの巣には常時三匹が待機しているが、ときどき一匹だけどこかへ飛んでいく。
ヤマトアシナガバチ キボシアシナガバチがこちらを警戒。
カメラを近づけていくと、ときどきこちらを窺う様子を見せる。
大人しいとはいえ、少し怖い。
ヤマトアシナガバチ キボシアシナガバチの給餌。違う日には、緑色の団子を与えていた。
口移しで何かを与えている。この時、幼虫は身を乗り出してくる。
ヤマトアシナガバチ キボシアシナガバチの背面。
鎧を着ているような姿。中胸背板に模様がないが、個体差だろうか。
追記:2012/10/10
中胸背板に模様がないのは、キボシアシナガバチだったから。
成体の模様の違いを確認しておきながら、巣の形だけを見てヤマトアシナガバチだと決めつけてしまっている自分が痛い。
ヤマトアシナガバチ キボシアシナガバチの幼虫と成虫の正面を拡大。
キボシアシナガバチ観察日記1:観察開始
キボシアシナガバチ観察日記2:幼虫の繭作りキボシアシナガバチ観察日記3:オオカマキリの襲来キボシアシナガバチ観察日記4:生き残った幼虫の繭作りキボシアシナガバチ観察日記5:キボシアシナガバチの羽化キボシアシナガバチ観察日記6:共食いと巣立ちキボシアシナガバチ観察日記7:最後の羽化と巣立ちキボシアシナガバチ観察日記8:巣を調べる