親父がまたデジカメを買ってきた。今度はPowerShotS3。
そしてまたセットアップしてくれと渡してきた。
OptioW20とPowerShotS3とでは使用用途がちょっとちがうといえば違うので、欲しい気持ちは分からなくはないが。
前置きはその位にして、PowerShotS3とCoolpix5000との比較。
PowerShotS3(写真左):絞り優先モード、F5.6、AWB。
Coolpix5000(写真右);絞り優先モード、F6.0、AWB、階調補正:明るめ+、画角を35mmに近くなるようズーム。
800×600に縮小、シャープかけず、車のナンバー部のみ修正。
縮小したものを見る限り、画質はほぼ互角。100万画素の差は感じられない。
AWBは確実にPowerShotS3が良く、見た目の色に近い。
Coolpix5000はホワイトバランスに癖があるように思う。
Coolpix5000の方がくっきりして見えるが、こっちの方がコントラストが若干高いようなのでそう見えるだけ。
パッと撮影して良い写真ができるのは確実にPowerShotS3だと思う。
下の写真はハイライト部の比較。
Coolpix5000は飛んでいない部分とのつながりがなだらかになっていない為、違和感が感じられる。また変に縁取りされているように感じられる。
Coolpix5000では階調補正:明るさ+の設定でこの傾向は多少マシになる(今回の写真)
PowerShotS3の方はなだらかに飛んでいる部分につながっていき、とても自然な感じ。
ISO800での比較。
Coolpix5000はカラーノイズが多く、ノイズの粒は若干大きめな印象。
PowerShotS3はカラーノイズが少なく、ノイズの粒は小さい印象。ディテールもCoolpix5000と比較してつぶれているような感じはない。
高ISOでは確実にPowerShotS3の方が好ましく感じる。
縮小画像ではあまり差はないように見えたが、細かく見ていくとその差は大きいように感じた。
画質ではPowerShotS3の方が一枚上手と感じたが、撮影していて気になったのが手のフィット感や液晶表示アイコン。
AFや書込み速度などは確実にPowerShotS3の方が上だが、手のフィット感に違和感があり、カメラの側面に手の平を当て、グリップを握っていくように持つと、同じような大きさでもPowerShotS3の方が指があまり、意識して「握る」ようにしないとカメラが遊んでしまう感じだった。
店頭で触ったEOS Kiss Digital Xでも同じ印象を受け、どちらかというと手が小さい人に合わせているのかなと思った。
液晶表示アイコンは表示しなくてもいいものが表示されていたり、表示して欲しいものが表示されていなかったりで、今このカメラはどういう設定なのかが、液晶をパッと見た時分かりづらかった。
もちろん慣れの問題が大きいと思うが、写真撮影モードなのに動画撮影時の撮影可能枚数や風切り音低減オンアイコンが表示されていたり(背面の録画ボタンを雄だけで動画が撮影できるのでそうなっているのか?)、手振れ補正オンのアイコンが出ているのに、手振れの危険があると赤くカメラがブレているアイコンとフラッシュオフアイコンが点滅するので、ちょっと鬱陶しかった。
またISOの表示はAUTOとAUTO HIだとISOのアイコンが表示されず、どちらに設定しているのか分からない。ISOを指定していると表示されるので、どうせなら常時表示させてもいいのでは?と思ってしまった。
PowerShotS3のAFポイントが一点なのもちょっと驚き。任意の位置に移動できるが、矢印ボタンで移動させるのでちょっと面倒臭い。
まぁスナップ用に使っているSANYO MZ3はAFポイントすら現れなく、どこにピントが合っているのか分かりづらくてもあまり気にならない事が多いので(ほとんど意図した部分にピントがきているし、風景ではパンフォーカスに近くなるので)、これでも問題ないと思う。
Coolpix5000は購入してすぐ触っても、アイコンや操作、手のフィット感にも違和感を感じなかったので、個人的にキャノンのカメラは合わないのかもしれない。(一番最初に買ったデジカメPowerShotA6もメニューが分かりづらかった印象がある)
違和感なく使える事は、精神衛生上にも気持ち良く写真を撮る為にも必要だと思う。
色々とPowerShotS3の個人的な使いづらさを書いてきたが、12倍ズームや画像の素直さはやっぱり魅力的。