先日、オリンパスSZ-16を購入しましたが、コンパクト高倍率ズームデジカメを買うにあたり、他の機種も色々と検討しました。
その検討した機種や内容などを書いておこうと思います。
検討したデジカメ
24倍ズーム以上、1万円~2万円前後のコンパクトデジカメ。
- オリンパスSZ-16:10,000円前後
- オリンパスSZ-15:10,000円前後
- オリンパスSH-50:15,000円前後
- オリンパスSH-60:18,000円前後
- オリンパスSZ-14DX:10,000円前後
- キヤノンSX510:15,000円弱
- キヤノンSX700:24,000円弱
大まかな絞り込み
それぞれのカメラの機能と価格を比較し、自分の撮影状況に合うかどうかなどを考慮し、絞り込んでいきました。
【オリンパスSZ-14DX、15、16】
- 価格が安い
- テレマクロ性能が高い(テレ端で40cmまで寄れる)
- コンパクトなボディ
- 画質はそれほどいいとは言えない(ノイズリダクションが強めなのかキヤノンほど精細感がない)
- マニュアル露出、マニュアルフォーカスはできない
- SZ-14DXは双眼鏡つき
【オリンパスSH-50、60】
- 優れた手振れ補正
- SZシリーズと比較すると、価格は高め
- 操作は全体的に機敏
- テレマクロ性能が高い(SZシリーズと同等テレ端で40cmまで寄れる)
- SZシリーズと比較すると、大柄なボディ
- 画質はそれほどいいとは言えない(ノイズリダクションが強めでノッペリ気味)
- マニュアル露出はできるが、マニュアルフォーカスはできない
【キヤノンSX510、SX700】
- 性能に対して価格は安めだが、オリンパスSZシリーズと比較すると1.5倍~2倍の価格
- コンパクト高倍率ズームデジカメの中では画質が良い(精細感がある)
- 少し大きめのボディで、気軽に持ち歩く気になれるかどうか
- マニュアル露出、マニュアルフォーカスがある
- テレ端で1mまで寄れる
- 操作は全体的に機敏
この中で一番重視したのが、価格、コンパクトさ、テレマクロ。
結果、オリンパスSZシリーズに絞り込みました。
細かな絞り込み
ネット上の画像やレビューを参考に、SZシリーズそれぞれの画質と性能を比較し、最終的な決定をしました。
【オリンパスSZ-14DX】
- 双眼鏡が付属しており、お買い得感がある
- 低感度では自然な描写と色のり
- 感度が上がるにつれ描写の劣化も大きくなる
- テレ端では、ピンぼけと勘違いしそうな描写の甘い画像になる可能性あり(ネット上の画像で描写の甘い画像が多くあるが、撮影状況が不明なため、確実でない)
- 所有しているTG-615より起動、メニュー操作、AFなどのレスポンスは上がっていそうだが、遅いと感じるレビューが見受けられる
【オリンパスSZ-15】
- iHSテクノロジを謳われていないので、基本的な性能はSZ-14と同等かわずかにレスポンスはいいと考えられる
- 1400万画素のSZ-14よりシャッタースピードは稼ぎにくいかもしれない(SZ-15は1600万画祖)
【オリンパスSZ-16】
- iHSテクノロジを謳っており、レスポンスのいい操作(起動、AF、メニュー操作など)が期待できる(遅いというレビューは見られない)
- SZ-14、15より高ISOが選択できる
- カメラを振って撮影できる「ひとふりパノラマ」ができる(SZ-14、15は数枚撮影した写真をカメラ内で合成する「カメラ内パノラマ合成」)
- ハイスピードムービー、回想フォトがある
- SZ-14、SZ-15と比べて、低感度でもノイズリダクションが働いているようで、画像がノッペリしている(木々の細かい描写ができていない)
- 低感度から画像はノッペリしているが、感度が上がっていっても描写の劣化はSZ-14、SZ-15ほどではない
結果、低感度の画像のみわずかに画質のいいSZ-14、SZ-15より、iHSテクノロジによって高速起動&高速AFを謳われているSZ-16に決めました。
低感度でのSZ-14、SZ-15の自然な描写も魅力でしたが、SZ-16より優れているのはそれくらい。
しかし、縮小してしまえばSZ-14、SZ-15の自然な描写も分からなくなってしまいます。ブログ用に縮小することがほとんどという使用状況を考えると、その魅力も少し薄れてきます。
また、時々使用するSTズーム(記録画素数を減らした場合に使えるズーム。トリミングと同じ)では、等倍画質が良い方がいいのですが、低感度テレ端の崩れたような甘い描写を見てしまうと、低感度の自然な描写は広角端に限られるので、魅力はより感じなくなりました。
ところで、SZ-16の等倍画像を見るとノッペリとしていますが、オリンパスのCMOS機はどれも同じ傾向のようです。
SZ-16の画像が少ないため、SZ-30MR、SZ-31MR、SH-50、SH-60、SH-1の画像を見ましたが、全体に油絵的な印象を受けました。
SZ-30MRはTruePic III+、SZ-16、SZ-31MRはTruePic V、SH-50、60はTruePic Ⅵ、SH-1はTruePic Ⅶと、TruePicのバージョンが進むにつれ、ノイズリダクションが強めにかかり、ノッペリした画像になっている気がしました。
そのノッペリした画像も、縮小してしまえばまったく分かりません。
以下はそのサンプルです。
OLYMPUS SZ-16 テレ端。
スポットAF、スポット測光。
800万画素で撮影したものを720×540ピクセルに縮小。
ブレブレの液晶映像は、シャッターボタンを半押しした途端、吸い付くようにピタッと止まり、手振れ補正が強力なのが分かる。
テレ端でもAFはピタリと決まる。
上の画像の等倍切り出し。
800万画素の等倍画像でも、油絵的な描写は感じられない。
画像が流れているように感じられるのは、風が強く木が揺れているため。
この画像を見て、SZ-14やSZ-15ではなく、SZ-16を買って正解だったと思った。
ISO AUTO、露出補正-1.3で撮影すると、ISOは125だった。
かなり明るい状況の撮影だったが、露出補正-0.7にするとISO250に。
ISO AUTOの場合、積極的にISOを上げていくようだ。
ところで、露出補正は相変わらず一発で呼び出せないものの、露出補正関連は大幅に改善され、TG-615のように露出補正でイライラすることはありません。
また、積極的に記録画素数を変更しSTズームを使うことが多いため、記録画素数の設定が撮影メニューに加わったのも、嬉しい変更です。
SZ-16の露出補正。
補正値がメモリ表示となり、メイン画面に補正が適用されるので、非常にレスポンスがいい。
マクロがなくなり、スーパーマクロは最上部のモードセレクト部に入れられて、露出補正の位置は一つ上に移動しているため、露出補正にアクセスしやすくなっている。
しかしスーパーマクロモードが選択しづらくなったような……。
TG-615の露出補正。メイン画面の上に各露出補正の適用画像を表示させるために、操作をワンテンポ待たされる。
参考にしたサイト
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