以前、液晶が360°回転してウルトラブックとタブレットの両方の機能をあわせ持つ「
パナソニック レッツノートAX2 2013年春モデルが気になる」の記事を書きましたが、気になる大きな理由として、持ち運びに軽くタブレットタイプにもなって、さらに頑丈というのに惹かれていました。
頑丈といえば、ThinkPadの堅牢性も捨てがたく、以前会社で使用していたThinkPad230がトラブル知らずで、ThinkPadに対する安心感は不動です。
そのThinkPadにも、回転液晶モデルの『ThinkPad Twist』というのが存在し、なかなか良さそうです。
しかしレッツノートにしろ、ThinkPad Twistにしろ、回転液晶は棒一本で液晶を支えている構造なので、強度的な不安も。そんなことは設計段階で解決済みかもしれませんが、液晶を開いている時に落っことしたらと思うと、構造的に気になります。
回転液晶のメリットの一つ「タブレットタイプになる」というのも、キーボードはくっついているわけで、タブレット的なお手軽感は少しなくなります。
そんな回転液晶モデルの不安を解消したようなモデルがThinkPadにありました。
『ThinkPad Helix』
ノートPCから液晶を切り離せるタイプなのか、タブレットにキーボードをくっつけられるタイプなのか、ノートPCとタブレットのいいとこ取りモデルなのかは分かりませんが、キーボードから解放されるタブレット的お手軽感と、落っことして破損するような不安な形状はしていません。
この中途半端?なモデルがちょっと気になったので、レノボのサイトで調べてみました。
ThinkPad Helixの合体変形形態は4パターン
- ラップトップモード
- タブレット
- タブレット+(プラス)モード
- スタンドモード
ラップトップモード
これは通常のノートPC形態で、タブレットとキーボードを一体化にした形で使用します。
ThinkPadの特徴「トラックポイント」をセンターポジションにキーボード上から手を動かすこと無くキー入力を行う事が出来るので、普段遣いもいつものノートPC感覚で使えそうです。
もちろんラップトップモードでの、タッチパネル操作も可能。
タブレットモード
キーボードから液晶部を切り離したタブレット形態で、タッチパネル液晶で操作します。本体には「デジタイザー・ペン」が収納されており、これを使用することで細かい画面操作や、素手で画面を触れることが出来ない時に効率よく操作が可能。ザウルスで液晶をタッチしていたのが懐かしいです。このデジタイザー・ペンは、より精細な描写が可能なワコム社のデジタイザー技術を採用しているそうで、
2048 256段階の筆圧感知にも対応。ソフトによっては使い方の幅が広がりそうです。
タブレット+(プラス)モード
キーボード装着タブレット形態。
これは、タブレットを外側にして、キーボードに装着して閉じた状態で、360°回転液晶モデルのタブレットモードと同じ状態だと考えればいいでしょう。
Helixの商品説明によると、
「口頭では難しい説明を、タブレットの画面を直接相手に見せたり、オプションのデジタイザー・ペンを使って直接画面に書き込んだりすることで、ビジュアルで情報を共有することが出来、コミュニケーションの方法に広がりを持たせることが出来ます。 (この状態ではキーボードはロック状態)」
だそうです。
普段、この形態であまり使うことはなさそうですね。
スタンドモード
キーボードスタンド形態。タブレットを外側にして、キーボードに装着。キーボードをタブレットのスタンドとして使用する形態です。
Helixの商品説明によると、
「スタンド状にして使用することによって、タブレットを手で持たずに使用することが出来ます。また机が無い状態でも、膝の上に置いて操作が可能です。(この状態ではキーボードはロック状態)」
とのこと。
これも、あまり使う状況はなさそうです。
ただ、両面液晶+キーボード操作可能にして、PCを操作しつつ、相手にも見せられるという使い方ができれば面白そうな形態だと思います。
結局のところ、ThinkPad Helixで便利に使えそうなのは、『ラップトップモード』と『タブレットモード』の二つだけのようですが、液晶とキーボードが分離できるのは大きいです。
メールの確認やネットサーフィンではキーボードは不要ですから。
ThinkPad Helixの特徴
- Windows 8でタッチパネル操作が可能。
- 11.6型FHD マルチ・タッチパネル(10点) IPS 液晶 (1920x1080ドット、1,677万色) 400nit
- ディスプレイに強度の高いコーニング社の「ゴリラガラス」を採用。
- ノートブックPCとタブレットの良いとこ取り。ディスプレイ部分をキーボードから取り外してタブレットとして使用可能。外出時や会議の際にはタブレットのみを使用し、ドキュメント作成時などはキーボードに取り付けてウルトラブックとして。タブレットには、ウルトラブックとしてのスペックがすべて搭載、タブレットとして使用した際も高いパフォーマンスを実現。
- タブレットの薄さ11.6mm、重さ約785g(最軽量構成)の薄型・軽量
- タブレット単体で約8時間、タブレット+キーボードで約12時間。
- キーボード打感:キーボード部分が約8.8mmの薄い筐体でありながら、長時間のパソコン入力でも快適かつミスタッチを軽減する設計
- 5ボタンクリックパッド:従来のトラックポイントに加え、ガラス製クリックパッドに5つのボタンを埋め込み非常になめらかな指触りを実現
- 高画質720p HDウェブカメラ:人の顔を認知して自動的にマイクの集音方向を調整する機能も採用し、Web会議に最適な映像と音声を作り出すことが可能。画面を複数に分割し、会議参加者固有の画面配置を設定することもできます
- 高品質マイク/高品位スピーカー:DolbyR Home Theater? v4 で映画館のような迫力のあるサウンド-ドルビーテクノロジーが音声を高周波数に拡張し、音声の歪みを防ぎ、高音質なサウンドを実現
- インターフェース(ポート):
- タブレット本体:USB 2.0×1、Mini-Displayport×1、マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック、電源ジャック
- キーボードドック - Mini-Display×1、USB3.0(2)、マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック、電源ジャック、セキュリティー・キーホール
※タブレット本体のポート類は、キーボードドック装着時には利用できません。
最初のほうに、「ノートPCから液晶を切り離せるタイプなのか、タブレットにキーボードをくっつけられるタイプなのか、ノートPCとタブレットのいいとこ取りモデルなのか」と書きましたが、色々と見てみると、ノートPCとタブレットのいいとこ取りPCというのが適当のようです。
残る気になる部分は、液晶とキーボードの合体部分の精度でしょう。ここにグラツキがあったり、強度的に心配な作りであれば、使っているうちに壊れかねません。
こればかりは実機を触ってみないと分からないですね。
写真を見る限り、頑丈そうな接合部にピタッとはまっているようなので大丈夫そうですが。
ThinkPad Helix エントリーモデルスペック
現在レノボでは、5月16日まで有効なクーポンを配布しています。
ThinkPad Helixシリーズは、一律10%OFF。
最安値モデルのエントリーパッケージは、クーポン適用で¥143,829~。
ThinkPad Helix エントリーパッケージ
- CPU:インテル Core i5-3317U プロセッサー (1.70GHz)
- OS:Windows 8 (64bit)
- ディスプレイ:11.6型フルHD液晶 (1,920 x 1,080 IPS マルチタッチ)
- RAM:4GB PC3-10600 DDR3L(1スロット使用)
- HDD:128GB マイクロ・ソリッド・ステート・ドライブ
- ワイヤレス:インテル Centrino Advanced-N 6205S
販売価格:¥159,810-
クーポン適用価格(10%OFF):¥143,829-
ThinkPad Helix