2013年5月24日(金)発売予定の、海野和男著「フィールドガイド 身近な昆虫識別図鑑」が気になっている。
というのも、海野氏のサイト「
フィールドガイド 身近な昆虫識別図鑑|海野和男のデジタル昆虫記」で、次の紹介を読んで、非常に使いやすそうだと感じたから。
昆虫マニア向けではなく、あくまであまり昆虫に詳しくない人が使えるようにと考えた。例えばオニヤンマとオナガサナエなど、トンボの専門家なら間違えるはずのない昆虫でも一般の人にとっては同じに見えてしまう。そのような種類はグループが離れていても、同じページで取り扱った。ハチとアブも同様である。ハチとアブはまったくちがう仲間だが、この本では続けて見られるページに配置した。
つまり見た目で分類した昆虫図鑑と言うこと。
これは昆虫の名前を調べるときに非常に便利だろう。
実際に昆虫を撮影して、インターネットで名前を調べる時、頼りにするのは見た目しかない。
ネット上では、多くの昆虫図鑑サイトが公開されているが、アイウエオ順に文字で一覧が記載されているものは、名前を調べるのに役に立たない。
参考になるのは、見た目の写真一覧が公開されているものが多い。
図鑑も収録写真の一覧が掲載されていれば一番いいが、本の大きさの制限などもあって難しいはず。
そうなると近くのページに見た目が似た昆虫が掲載されていれば、一覧写真と同じようなメリットがある。
同じように見た目で分類された図鑑、
岩崎哲也著「都市の樹木433<ポケット図鑑>」(私の書評ブログにリンクされています)を持っているが、街路樹から公園の樹木まで身近な樹木の名前を調べるのに非常に便利で、見る側使う側のことを考えた図鑑だと感心した。
実際に本物が見られる図鑑は、実物と比較しやすいような構成になっているものが、もっとあってもいいと思う。
そういう訳で、「フィールドガイド 身近な昆虫識別図鑑」は非常に気になる一冊だ。
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