外観
外観
天板はわずかなマット仕上げでウィンドウズマークの部分だけ鏡面仕上げになっています。
マットといっても表面がごくわずかに凸加工がされており指紋などの汚れは付きにくい印象。
さらさらとした感触です。
ACアダプタは90×50×22mmとコンパクトです。
ACアダプタにはUSBポートが一つあり、充電などに利用できそうです。
大きさ・重量
surface laptop2の大きさは、ほぼA4サイズ。
わずかに大きいくらいです。
厚さの非常に薄く、USBメモリのほぼ2倍程度です。
前面の厚さは10mm、後ろ面の厚さは16.5mm。(底面のゴム足の厚さも含む)
液晶パネルの厚みは3.5mmです。
非常に薄いにも関わらず剛性は高く、指一本で液晶を開いても液晶がたわんだり、壊れそうな感触が一切ありません。
パームレスト
キーボードの周囲は「アルカンターラ」という素材でカバーされています。
手触りはスウェードに近く、しっとりとした感触で非常に心地よい。
インターフェイス
左側にはフルサイズ USB 3.0 x 1、3.5 mm ヘッドフォンジャック、Mini DisplayPort
USB端子が一つで、SDカードリーダーはないので、少し使い勝手が落ちるかもしれません。
右側には電源コネクタ
電源コネクタはマグネット式です。
写真の位置あたりから磁力が効きはじめて、スポッと吸い込まれます。
電源ケーブルに足を引っ掛けても、これならパソコンごと机から落ちることはなさそうです。
ACアダプタをコンセントにつなぐとランプが点灯します。
背面には排気口
厚さはありませんが、24.5mmの長さで設けられています。
スピーカーはキーボードの下にあります。
音質はこもった感じはなく、音量も大きいいのがいいですね。
我が家のThinkPad T520の最大音量と、Surface laptop2の音量半分が同じくらいの印象です。
液晶
13.5 インチ PixelSense™ ディスプレイ(グレア液晶)
解像度: 2,256 x 1,504
アスペクト比: 3:2
タッチ機能: 10 ポイント マルチタッチ
Corning® Gorilla® Glass 3
輝度はレベル半分でも眩しいくらいです。
標準で「テキスト、アプリ、その他の項目のサイズを変更する」が150%に設定されています。
液晶パネル閉時はマグネットで固定されており、開閉はラッチ操作がないので非常に楽です。
また液晶パネルを開けても本体が浮き上がることはなく、適度な重さで開閉できます。
液晶パネルの剛性も高く、開閉に気を使わなければいけないようなパネルの歪みも感じられませんでした。
マグネットはタッチパッドの手前辺りにあるようです。
液晶を上から見たところ。
視野角は広く、色の変化は感じられません。
液晶を横から見たところ。
同様に視野角は広く、色の変化は感じられません。
Safece laptop2に搭載されているPixelSenseディスプレイは非常に美しいです。
色の偏りは感じられず液晶ディスプレイにありがちな青白さはなく、白が白と感じられるのが心地よい。
液晶のギラつきも感じられません。
白い部分に眼を近づけて見たものの、ギラギラしたものは感じませんでした。
またこの液晶はフリッカーフリーだと思われます。
輝度を半分に設定し、デジカメで液晶を見てもフリッカーは認められませんでした。
(同じ設定でデジカメを我が家のThinkPad T520に向けてみると、フリッカーが認められました)
とにかく気持ちのいい液晶です。
キーボード
キー配列は、上部一列目以外は一般的な日本語配列
Delキーの横に電源ボタンがあるので、押し間違いが心配されます。
キーの裏側にはライトがありキーの文字が光ります。
F7キーでオンオフ・輝度調整が3段階できます。
ファンクションキーは少し特殊で、Fnキーを押さない場合、輝度調整や音量ボタンが有効になっています。
逆にFキーを利用するにはFnキーを押します。
ただしFnキーは一度押すとランプが光ってFnキーONが保持されるため、他のPCように使うこともできます。
例えば、Fnキーのランプが光っている状態(FキーON状態)でFnキーを押しながらF2キーを押すと輝度調整ができますが、Fnキーのランプは消えずFnキーは解除されません。
Fnキー単体で押すことでFnキーオンが解除されます。
キーピッチは20mm
キートップは滑りにくい表面処理がされています。
キーの高さ(キーストローク)は2mm
打鍵音も静かで、しっとりとした感触で入力しやすいです。
入力に騒々しさがありません。
タッチパッドは大きく幅約105mm
液晶を閉じるためのマグネットがスケールのあるあたりにあり、スケールがくっついています。
タッチパッドの下側はクリックボタンになっており、左右クリックができます。
またジェスチャー機能もあり、スマホのような慣性スクロールも可能。
キーボードは液晶と同様に非常の上質です。
キーボードのたわみもなく、打鍵感はしっとりとしていてガシャガシャした感じがありません。
正直言って我が家のThinkPad T520のキーボード(Chicony製)より文字入力が気持ちがいいです。
CrystalDiskInfo、CristalDiskMark、Cinebench (R15/R20)でSurface laptop2のパフォーマンスを測りつつ、Aviutlエンコードでエンコード時間、CPU温度とクロックスピードの推移を見ていきます。
Surface laptop2単体だとパフォーマンスが分かりづらいので、我が家のメインマシンThinkPad T520(Windows7、Core i5-2520M、NVS4200M、WD Black WD3200BEKT 7200rpm)でも同様に計測してみました。
なおSurface laptop2のパフォーマンス設定は「バランス」しか表示されませんので、この状態での計測になります。
比較用に計測したThinkPad T520(Windows7)も省電力マネージャーで「バランス」に設定。
CrystalDiskInfo
SKhynixの256GB NVMe SSDが搭載されています。
CristalDiskMark
Surface laptop2 SKhynix 256GB NVMe SSD
NVMe SSDってこんなに早いとは知らなかった。
ThinkPad T520の15倍以上早い!
ThinkPad T520 WESTERN DIGITAL Scorpio Black WD3200BEKT-08PVMT1 7200rpm
Cinebench (R15/R20)
Surface laptop2 i5-8250U:ベースクロック1.6GHz(ターボ3.4GHz)4コア8スレッド
ThinkPad T520 i5-2520M:ベースクロック2.5GHz(ターボ3.2GHz)2コア4スレッド
【Cinebench R15】
Surface laptop2は「585」でした。
ThinkPad T520は「211」です。
【Cinebench R20】
Surface laptop2は「1306」でした。
ThinkPad T520は「440」です。
Surface laptop2とThinkPad T520ではSurface laptop2が約3倍速い結果になりました。
Aviutlエンコード
【素材】
MOV 1280x720 8Bit AVC/H.264 Baseline@3.1 1:1 Progressive 29.97fps 7319f 8396.89kb/s
長さ:4分4秒 / サイズ:244MB
【エンコード内容】
素材を1280×720→1920×1080に変換
x264でプロファイルを「Youtube」に設定
そのほかは変更なし
【計測時の室温】
Surface laptop2:32°C
ThinkPad T520:28°C
【結果】
Surface laptop2は10分40秒で終了
ThinkPad T520は24分7秒で終了
Surface laptop2がThinkPad T520の約2倍速いです。
CPU温度とクロックスピードの推移
Aviutlエンコード時のCPU温度とクロックスピードの推移です。
Core Tempのログ機能を使って計測しました。
掲載しているグラフは、各コアの温度およびクロックスピードをコア数で割り平均したものです。
【Surface laptop2】
Surface laptop2はエンコードし始めに2.7GHzを記録したあと徐々に下がりはじめ、計測中ごろでは最低クロック1.1GHzを記録。
それから少しもちなおし、1.8GHzあたりで安定していました。
CPU温度が上がるとクロックスピードを調整して温度を下げているいる印象です。
このあとSurface laptop2で室温30°Cでエンコードをしてみたところ、8分くらいでエンコードが終わりました。
CPU温度に若干余裕ができ、抑えられていたクロックスピードが上がったと思われます。
ThinkPad T520と同じ室温28°Cでエンコードしたらもっと速いでしょう。
Surface laptop2のCPU温度は60~70°で推移。最高77°Cでした。
その間、背面の排気口からはそこそこ大き目の音が出ていましたが、キーボード周りは一切熱くなりませんでした。
【ThinkPad T520】
ThinkPad T520エンコードし始めに2.5GHzを記録、そのあと若干さがり安定して2.2GHz前後をウロウロ。
ThinkPad T520のCPU温度は95°Cあたりで安定しています。
Core1では計測1分40秒で最大97°Cを記録。終わりまで97°C前後でした。
Core0は終わりまで90°弱でした。
ThinkPad T520のCPU温度が高温の原因は、2016年にCPUグリスを交換してそのままだからだと思われます。
さらにAINEXの熱伝導率0.62W/m・Kという安物の白いシリコンCPUグリスを使ったのも原因かもしれません。
結果まとめ
- |
Surface laptop2 |
ThinkPad T520 |
Cinebench (R15/R20) |
585 / 1306 |
211 / 440 |
Aviutlエンコード時間 |
10:40 |
24:07 |
個人的な感想
Surface laptop2がすばらしすぎるという感想しかありません。
貸出機とはいえ悪いところがあれば、包み隠さずレビューしようと思っていたのですが、ほとんど欠点が見あたりませんでした。
あえて欠点をあげるとすれば2つあります。
一つは、USB端子が一つしかない・SDカードリーダーがないという点です。
このままでも問題ありませんが、USB端子が増えSDカードリーダーがつけば、もう少し使い勝手が良くなると思います。
もう一つは、メンテナンスができないということ。
底面を見ましたがネジが見当たりません。
長期間使っていれば、ホコリが溜まったり、SSDが調子悪くなったり、バッテリーがヘタったりします。
これだけ魅力的なハードなのに、そのメンテナンスができないのは悲しいですね。
最後に気に入った点を挙げていきます。
- 剛性が高く破損を気にして触らないでいい。
- ラッチがない液晶パネルは開閉が楽。
- パームレストのさわり心地がいい。スウェードのようなしっとりとした手触りがたまりません。
- 液晶が非常にきれい。色の方よりはなく、鮮やか過ぎることもなく、目にやさしい感じがします。
- キーボードの打鍵感が気持ちいい。たわみもなく、ツルツルすべらない。
- スピーカーの音量が大きく、こもっていない。
- とにかくすべてが速い(ThinkPad T520比)。キビキビとした動作が印象的でした。
メーカーからの貸出期間は1週間でしたが、返すのが名残惜しかったです。