先日の「
ドコモN-06Bの夜景撮影テスト」で、標準モードと比較すると、夜景モードの方が旗の質感が違い、ノイズリダクションが効いているように感じられた。
しかし夜景モードの方がシャッタースピードが遅いために、ノイズリダクションが強く働いた可能性や、少々手振れぎみなのも影響しているように思われた。
そこで、手振れと、シャッタースピードが遅いことによるノイズリダクション作動に影響を受けない、昼間に標準モードと夜景モードの比較をしてみた。
【画像1】ドコモN-06B標準モード 1/4000s
【画像2】ドコモN-06B夜景モード 1/3200s
【画像3】ドコモN-06B等倍切り出し画像その1(【画像1】【画像2】を一部等倍で切り出しています)
上の画像にマウスを載せると「夜景モード」の等倍切り出し画像が表示されます。
マウスを画像から外すと「標準モード」の画像が表示されます。
【画像4】ドコモN-06B等倍切り出し画像その2(カタログを撮影した画像を一部等倍で切り出しています)
上の画像にマウスを載せると「夜景モード」の等倍切り出し画像が表示されます。
マウスを画像から外すと「標準モード」の画像が表示されます。
* * *
シャッタースピードの違いは、標準モードがスポット測光、夜景モードが平均測光なのが影響していると思われます。
【画像3】【画像4】の等倍切り出し画像を比較すると、解像感がほとんど変わりません。
このことから、夜景モードにしてもノイズリダクションが強く行われるわけではないようです。
【画像1】標準モードと【画像2】夜景モードの、一番大きな違いは彩度です。
夜景モードでは、かなり強烈に彩度アップされています。
【画像3】の夜景モードを見てみると、旗の赤も強調され、色の飽和の影響もありそうです。
【画像4】の『耐衝撃』の文字に注目してみます。
標準モードでは文字の模様がしっかりと見えています。
夜景モードでは文字の模様がほとんど消えています。
おそらく薄い青と濃い青の彩度がアップされたとき、濃い青が早めに上限に達し、薄い青が濃い青に近づいたため、どちらの色も似たような彩度になり、模様が消えてしまったのでしょう。
『耐衝撃』の前にある丸の模様の潰れ具合が、標準モードと夜景モードであまり変わらないのは、白と青の模様であり、彩度アップしても色が違うために『耐衝撃』の文字のように潰れなかったと考えられます。
これらのことから、夜景モードの質感が悪かったのは、彩度アップによるものと推測されます。(あと手振れ)
夜景モードでなぜ彩度アップされるのか?
たぶん、光の乏しい状況下用に調整されているのでしょう。
光が少なければ、それだけ物から反射してくる光の色も少ないですから、彩度アップでそれを補おうとしていると考えられます。
「
ドコモN-06Bの夜景撮影テスト」の標準モードでの夜景は問題ありませんでしたから、人工光の多い状況は標準モード、人工光の少ない状況では夜景モードを選択して、夜景撮影するのがいいようです。