OLYMPUS TG-615には、3種類のマクロが搭載されている。
これらにはクセというか、自動で設定される機能もあって、マクロを使いこなすには、この機能を知ることが大切。
ということで、OLYMPUS TG-615に搭載されているマクロのクセと、ベストな使い方を探ってみる。
項目 | 説明 |
---|---|
マクロ | 最短撮影距離:ワイド端20cm、テレ端50cm |
スーパーマクロ | 最短撮影距離:3cm 60cm以上はピントは合わず ズームは固定される フラッシュは発行禁止固定 |
SマクロLED | ズームは固定される フラッシュは発行禁止固定 シャッターボタンを半押しするとLEDライトが点灯し、7cm~20cmの範囲を照らす ISOは「ISOオート」に固定 |
花のマークを選択。
ズームが使えることが特徴。
スーパーマクロが3cm~60cm、通常モードが60cm~無限大なので、このマクロはあまり出番はなさそう。
花マークに『S』を選択
説明書に記載はないが、ズームは37mmに固定される。
最短撮影距離が3cmで、マクロ撮影では一番利用頻度が高い。
花マークに『S』、および懐中電灯マークを選択
説明書に記載はないが、ズームは37mmに固定される。
注意が必要なのがこのモード。
スーパーマクロ+LEDと思いがちだが、最短撮影距離は7cm付近。(3cmではピントが合わない)
説明書に記載はないが、「7cm~20cmの範囲を照らす」とあるので、LEDが照らす範囲に合わせてあるようだ。
説明書には、「ISOはオートに固定」とあるのだが、撮影して調べてみた限りでは、『ISO HI』と同じく、すべてのISOに自動設定されるようだ。(ISO80~1600)
このモードの欠点として、LEDライトが点灯しているにもかかわらず、ISOは高めになること。
LEDライトはシャッターボタン半押しで点灯するが、露出決定がそれより早いらしい。
フラッシュ横にあるのがLEDライト。若干レンズ側に向いているのが分かる。
LEDライトが点灯しているにもかかわらず、なぜかISOは最高の1600となった。
露出決定が、シャッターボタン半押しで点灯するLEDライトより早いらしい。
SマクロLEDでは、最短撮影距離が7cmとなり、さらに、せっかくLEDライトが点灯するのに、露出決定がLEDライト点灯より早いらしく、ISOが高めになるという欠点があった。
しかし、その欠点を補う使い方がある。
TG-615には、説明を表示する『?』マークを長押しすると、LEDライトを強制点灯できる設定があり、これをonにすることで、スーパーマクロ+LEDライトの撮影が可能となる。
しかし、LEDの照射範囲である7cmより近づくので、撮影条件によっては、被写体に完全に光が当たらないとか、光が多すぎて白飛びする、といった問題がでる可能性もある。
SマクロLEDの欠点を無くしてもらうのが一番だが、LEDライト強制発行ができるのはありがたい。
最短撮影距離3cm付近で、スーパーマクロとLEDライトを併せて使った例。
『ISO AUTO』でISO200、
『ISO AUTO』と『ISO HI』が、どの範囲をカバーしているかテストしてみた。
結果、『ISO AUTO』は80~400、『ISO HI』は80~1600。
また、『ISO HI』で明るい被写体を撮影するとISO80になるので、下限のISO80になることも確認できた。
スーパーマクロ、『ISO AUTO』での作例。
露出は、SS1/4、F3.9、ISO400となった。
スーパーマクロ、『ISO HI』での作例。
露出は、SS1/13、F3.9、ISO1600となった。
マクロ撮影では、スーパーマクロを常用。
暗い場合はLEDライトを強制点灯させる。