OYMPUS TG-615のパノラマモードで撮影した画像が、どの程度使えるのかテストしてみた。
これまで使ってきたSANYO MZ-3やNIKON COOLPIX5000では、パノラマ撮影はAutoStitchというフリーのパノラマソフトを使っていた。
このAutoStitchは、ほとんど設定せずに、広角レンズで撮影した遠近感の強い画像や、グラデーションの変化も、絶妙につないでくれる秀逸なパノラマソフト。
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AutoStitch今回は、三つの方法でパノラマ撮影し比較した。
- TG-615のパノラマモード
- TG-615で横にずらしながら普通に撮影した画像+AutoStitch
- TG-615を横に振りながら高速連射撮影した画像+AutoStitch
撮影設定およびパノラマ画像作成
- 撮影画像サイズ:2M。TG-615のパノラマモードは2Mに固定されてしまうので統一。
- ブログ掲載用リサイズ:Photoshopで高さ400pixelに縮小後、アンシャープマスク(適用量:70%、しきい値:0、半径:0.3)。
- AutoStitch設定:生成する画像の高さを1024pixelに設定*、JPG圧縮率を100%。その他は特に設定変更せず。
*TG-615のパノラマモードでで作成される画像の高さ1024pixelに統一。 - ISOは80。高速連射のみISOオートに固定されてしまう(今回の撮影ではISO800)
個人的結論
パノラマ撮影は、通常撮影でカメラを横にずらしながら撮影し、AutoStitchを使う。
SANYO MZ-3、NIKON COOLPIX5000でパノラマ画像を作成するのと同じ。
作例
TG-615パノラマモード
TG-615のパノラマモードは、広角レンズによる強い遠近感の補正が充分効いていない。
空のグラデーションのつながりも滑らかでない部分がある。
被写体の大きさがAutoStitchの画像と違うが、撮影位置は同じ。カメラ内でトリミングしていると思われる。
画像は3枚しかつなげられない。
通常撮影+AutoStitch
つなぎ目が分からないほど滑らかなパノラマ。
上部にグラデーションの境界が見えるが、トリミングすれば問題ない場所。
AutoStitchのメリットは、何枚でも画像がつなげられること。
5枚の画像をつなげた。
高速連射+AutoStitch
『通常撮影+AutoStitch』と同じく、パノラマ画像に問題なし。
ただし、元の画像が強力にノイズリダクションをかけて溶けたような画像になっている。
高速連射のみISOオートに固定され、今回の撮影ではISO800となったが、『
OLYMPUS TG-615を使いこなす:ISO編』でのISO800の画像は問題ないから、高速連射時の画像処理に関係がありそうだ。
ちなみに、通常連射を試してみたが、通常撮影と同じだった。(ISOは手動でオートに設定し、ISO100となった)
9枚の画像をつなげた。
カメラの振り方が遅かったので、通常撮影AutoStitchと同じ撮影範囲になってしまった。
以下は、通常撮影と高速連射撮影の等倍(2Mモード)画像切り出し。
通常撮影
高速連射撮影
ノイズリダクションを強くかけたら時間がかかるはずなので、画像生成処理を大雑把にやっているのかもしれない。
SANYO MZ-3、NIKON COOLPIX5000+AutoStitchサンプル
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相模原北公園の梅:2011/2/22・
COOLPIX5000でパノラマ・
MZ3でスイングパノラマ