ちょっとした動画編集用にヤフオクでMouseComputer MPro-T376Xを購入した。
以前、メインで使っているThinkPad T520での動画エンコードは時間もかかるしCPU温度も心配なので、動画編集はデスクトップにまかせることにした。
MouseComputer MPro-T376Xはミニタワーデスクトップで、設置場所にピッタリのサイズだった。
寸法は175×387×361mm。
シンプルなデザインとサイズで好みのミニタワー。
BTO PCなのでパーツが壊れても部品が入手しやすいのがいい。
MouseComputer MPro-T376X 購入時の仕様
OS:Windows 10 Pro 64ビット
CPU:i7-6700 (4コア8スレッド/3.40GHz~4.00GHz) Skylake
メモリ:8GB DDR4-2400(4GB×2/最大32GB)(A-DATA AM2P24HC4U1-BUJS)2スロット
グラフィックス:MSI GTX 1050 2GT OC/AERO ITX OC
ストレージ:1TB HDD(Seagate ST1000DM010)
光学ドライブ:LG HL-DT-ST DVDRAM GH24NSD1
インターフェ-ス:USB3.0×4(前面×2/背面×2)、USB2.0(背面×2)、ヘッドフォン(前面×1)、マイク入力(前面×1/背面×1)、ライン入出力、LAN×1、ディスプレイ(DVI-I×1、DisplayPort×1、D-sub×1)、キーボード/マウス(PS/2 Mini DIN 6ピン)
マザーボード:MouseComputer Co.,Ltd. H110M4-M01
チップセット:Intel H110 (Skylake PCH-H)
BIOS:American Megatrends Inc. ver5.11 07/29/2016
PCI Express Version Supported:v3.0
LAN:RealTek Semiconductor RTL8168/8111 PCI-E Gigabit Ethernet NIC(1000Base-T/100Base-TX/10-BaseT)
拡張スロット
PCI Expressx16:1
PCI Express x1:2
拡張ベイ
2.5型×2(底面)
3.5型×2(前面)
5.25型×2(前面)
電源:ATX電源 FSP500-60EGN 80 PLUS GOLD認証
ケース:Micro ATX
FAN:前面9cm、背面9cm(EVERCOOL EC9225LL12EA)
購入後のカスタマイズ
購入時は1TB HDDにWindows10 Proがインストールされていたものの、Legacy(BIOS)モードでインストールされていたので、新たにSSDを増設し、UEFIモードに変更してWindows10 Proを再インストールした。
なおWindows10 Proはデジタル認証で、ハードウエアが紐付られライセンス認証されている。
増設したストレージは、SanDisk SSD Plus 240GB。
これにOSをインストールし、1TB HDDはデータストレージにした。
MouseComputer MPro-T376X 画像
このモデルはMouseComputerのビジネス向けモデル。
現行モデルのケースはサイトを見る限りMPro-T376Xと同じなので、性能や使い勝手が安定しているのだろう。
現行モデルはこのケースに最新パーツを搭載してMousePro Tシリーズとして販売されているので、MousePro Tシリーズの参考に内部画像を掲載しておく。
フロント外観
5.25型オープンベイ×2
3.5型オープンベイ×2
USB3.0×2
ヘッドフォン、マイク入力
背面外観
キーボード/マウス(PS/2 Mini DIN 6ピン)
USB3.0×2
USB2.0×2
ディスプレイ(DVI-I×1、DisplayPort×1、D-sub×1)
ディスプレイ グラフィックボード(HDMI×1、DVI-I×1)
LAN(1000Base-T/100Base-TX/10-BaseT)
マイク入力
ライン入出力
セキュリティワイヤホール
内部画像
背面にあるネジ2本で左側のパネルが外れる。
右側のパネルは外れない。
ケーブル類は結束バンドできれいにまとめられている。
スペースが十分あり、作業がしやすそう。
ケースFANは前面と背面に9cmFANがある。
FANはEVERCOOL EC9225LL12EAで前面吸気、背面排気。
非常に静かなのがありがたい。
マザーボードはマウスコンピューターオリジナルのH110チップセット。
拡張性は低いものの、ちょっとした動画編集ならこれで十分。
BIOSはAmerican Megatrends。
グラフィックボードはMSI GTX 1050 2GT OC/AERO ITX OC
マザーボードのUSBコネクタは2個。
オープンベイ内部
2.5型拡張部はケース底面
電源はATX FSP500-60EGN 80 PLUS GOLD認証
350Wだと思っていたが500Wだった。
これはうれしい。
電源、HDD、DVDドライブの固定ネジにネジロック剤が使われていた。
ネジ脱落防止によるトラブルに気を使っていることが分かる。
MouseComputer MPro-T376X 性能
以下の方法で簡単な性能チェックをした。
CrystalDiskMark
CINEBENCH R15、R20
Aviutlエンコード
CrystalDiskMark
SanDisk SSD Plus 240GB
Seagate ST1000DM010
CINEBENCH R15、R20
CINEBENCH R15
CPU:800cb
【参考】
Surface laptop2(i5-8250U:1.6GHz~3.4GHz 4コア8スレッド):585
ThinkPad T520(i5-2520M:2.5GHz~ターボ3.2GHz 2コア4スレッド):211
CINEBENCH R20
CPU:1989
【参考】
Surface laptop2(i5-8250U:1.6GHz~3.4GHz 4コア8スレッド):1306
ThinkPad T520(i5-2520M:2.5GHz~ターボ3.2GHz 2コア4スレッド):440
Aviutlエンコード
動画ファイルをエンコードし、エンコード時間、CPU速度、CPU温度をチェックする。
以前Microsoft Surface Laptop 2とThinkPad T520で行った方法と同じ。
【関連記事】
素材はデジカメで撮影した以下の動画ファイル。
MOV 1280x720 8Bit AVC/H.264 Baseline@3.1 1:1 Progressive 29.97fps 7319f 8396.89kb/s
長さ:4分4秒 / サイズ:244MB
【エンコード内容】
素材を1280×720→1920×1080に変換
x264でプロファイルを「Youtube」に設定
そのほかは変更なし
【計測時の室温】
18°C
【その他】
CPUクーラー:Intel純正
CPUグリス:購入した時のまま
電源管理:バランス
エンコード時間
エンコード時間結果
5分34秒
当然だがノートPCより格段に早い。
【参考】
Microsoft Surface Laptop 2(i5-8250U:1.6GHz~3.4GHz 4コア8スレッド):約10分
ThinkPad T520(i5-2520M:2.5GHz~ターボ3.2GHz 2コア4スレッド):約23分
CPU温度とクロックスピードの推移
エンコード時のCPU温度とクロックスピードの推移
CPU温度の計測はCore Tempのログ機能を使った。
掲載しているグラフは、最高温度と平均したクロックスピードを掲載している。
CPU温度は、エンコード開始から2分あたりから70度を超え、エンコード終了時に最高の81度を計測。
i7-6700のtcaseは71度なので、最高81度は高い。
たぶんCPUグリスが購入時のままだからだと思う。
クロックスピードは3.69GHzで一定していた。
i7-6700は最大4.00GHz出るはずだが始めから3.69GHzなのは、恐らく電源管理の設定が「バランス」だから。
後日CPUグリスを塗りなおして再計測してみたい。
MouseComputer MPro-T376X 総評
軽く使ってみた印象は「静か」だということ。
エンコードしているときも、ファンの回転は増しているものの煩いとは感じなかった。
以前使用していたApple PowerMac G4 MDD 1.25Dualは爆音仕様だったので、MouseComputer MPro-T376Xは静かでいい。
シンプルな筐体で、内部に十分なスペースがあるので作業性も高そうだし、とても気に入っている。
また前面にUSB、ヘッドフォン、マイク端子があり、使い勝手がいい。
拡張性は必要最小限だが、ちょっとした動画編集程度には十分だと思う。
いい買い物をしたと満足している。