オリンパスTG-615の最短撮影距離が、取扱説明書の仕様よりかなり近寄れることが、以前の実測で分かったので、オリンパスSZ-16でも最短撮影距離を測ってみた。
また、SZ-16ではズームを行うと倍率も表示されるようになったので、その倍率も記載しておく。
SZ-16 最短撮影距離仕様値と実測値
SZ-16の最短撮影距離は、標準ワイド端で10cmのところ6cmまで近づける事が分かった。
その他は、ほぼ仕様どおり。
※SZ-16にはマクロモードはないが、標準モードでTG-615のマクロモードと同等まで近づける。
SZ-16
モード | マニュアル値 | 実測値 |
標準 |
W:10cm、T:40cm |
W:6cm、T:39.0cm |
スーパーマクロ |
3cm |
3cm |
TG-615
モード | マニュアル値 | 実測値 |
標準 |
W:60cm、T:不明 |
W:19.5cm、T:48.0cm |
マクロ |
W:20cm、T:50cm |
W:8.5cm、T:43.5cm |
スーパーマクロ |
3cm |
2.5cm |
スーパーマクロ、望遠端最短撮影距離での被写体の大きさと焦点距離
オートWB、オートISOで撮影。
スーパーマクロモード
焦点距離は66mm(35mm換算)に固定され、STズーム、デジタルズームなどは使用できない。
望遠端:24倍
焦点距離25mm×24倍=600mm。
望遠端+8M STズーム端:34倍
記録画素数を800万画素に設定し、STズーム端で撮影。
焦点距離25mm×34倍=850mm。
望遠端+3M STズーム端:57倍
記録画素数を300万画素に設定し、STズーム端で撮影。
焦点距離25mm×57倍=1425mm。
望遠端+16M 超解像ズーム端:48倍
記録画素数は最大の1600万画素に設定し、超解像ズーム端で撮影。
焦点距離25mm×48倍=1200mm。
まとめ
思ったよりクローズアップできるのに驚いた。
他社高倍率ズーム機は、マクロでの最短撮影距離こそ短く大きく写せるが、それも広角端(もしくはズーム中域)だけ。
オリンパスの高倍率ズーム機の魅力は、40cmまで近づけるテレマクロ性能に、STズーム・超解像ズームを併用したクローズアップ撮影だろう。
多分同じレンズを使用しているSZ・SHシリーズも同様にクローズアップできるはず。
なお、画像劣化を覚悟でデジタルズームを併用すれば、最大96倍=2400mm相当での撮影が可能で、記録画素数をVGAに設定してSTズームを使用しても最大96倍=2400mm相当での撮影ができる。
WEB掲載用の縮小前提なら、「望遠端+3M STズーム端」や「望遠端+16M 超解像ズーム端」でも画質は気にならないはず。
ただし、SZ-16はシャッタースピードを積極的に確保しようとするためか、ISOオートではISOが高めになりがちなので、より綺麗な画像が必要ならISOを固定する必要がある。
今回は窓際で撮影したが、露出補正+0.7で、シャッタースピードは1/100s、ISOはテレ端で1600、スーパーマクロで800だった。
テレマクロ性能がSZ-16の購入理由の一つだが、この結果を見て、ますますSZ-16を買って良かったと思った。
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