レビューに使用したパソコンは貸出機です。
NEC LAVIE Direct N15 レビュー機のスペック
第11世代 i5搭載の15.6インチノートPC。2021年春モデルです。
全体的に剛性が高い感触で、液晶のヒンジの開け閉めもカッチリしています。
わずかなシボ加工が施された表面はさらさらしており、指紋が付きにくくなっています。
クッキリしたIPS光沢液晶とホワイトのボディーが美しいパソコンです。
レビュー機にはヤマハ製ステレオスピーカーとヤマハ製 AudioEngine™機能搭載を搭載されています。
型番 |
PC-GN244RUAN (PC-GN244RUADA4NDWYHA) |
CPU |
インテル® Core™ i5-1135G7(cTDP-down周波数0.9GHz - cTDP-up周波数2.4GHz ターボ4.2GHz) |
メモリ |
8GB |
ストレージ |
SSD 約256GB(PCIe3.0 x4) |
光学ドライブ |
DVDスーパーマルチドライブ[DVD-R/+R 2層書込み] |
ディスプレイ |
15.6型ワイド スーパーシャインビューLED IPS液晶 (広視野角)
解像度: 1920×1080 |
バッテリー駆動時間 |
約6.0時間(JEITA測定法 Ver.2.0) |
グラフィックス |
インテル® Iris® Xe グラフィックス |
外部端子 |
Type-C:USB 3.1×1、Type-A:USB 3.0×2
3.5 mm ヘッドフォンマイクジャック×1
HDMI出力端子×1 |
Webカメラ/マイク |
HD解像度(720p)対応カメラ、有効画素数92万画素/ステレオマイク内蔵 |
セキュリティ |
顔認証(Windows Hello対応) |
スピーカ |
ヤマハ製ステレオスピーカ(2W+2W) |
ワイヤレス機能 |
Wi-Fi 6(2.4Gbps)対応(IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth® Smart Ready(Ver.5) |
本体サイズ |
362.4(W)×253.8(D)×22.7(H)mm |
重量 |
約2.2kg |
NEC LAVIE Direct N15の本体レビュー
外観
天板はわずかなシボ加工で指紋が付きにくく、さらさらとした感触。
ACアダプタの出力は20V 3.25A
大きさ・重量
N15の大きさは15.6型液晶の標準的なサイズ。
A4サイズの用紙より一回り大きいサイズ。
メインで使っているThinkPad T520と重ねてみたがほぼ同じサイズだった。
厚さは約24mm(ゴム足含む)。
メインで使っているThinkPad T520の2/3ほどの厚さだが、筐体はガッチリしている。
重量はカタログ値で約2.2kg。
インターフェイス
左側には電源、有線LAN、HDMI×1、Type-C:USB 3.1×1、Type-A:USB 3.0×2、3.5 mm ヘッドフォンマイクジャック×1。
右側にはDVDドライブとセキュリティスロット。
なぜか電源ランプが右側面にある。
背面には排気口。
液晶パネルを開くと排気口は、液晶パネルの内側に来る。
スピーカーは底面の左右にある。
このモデルはYAMAHA製スピーカーを搭載している。
液晶パネル
15.6型 フルHD(グレア液晶)フリッカーフリー。
液晶パネルのコーティングのためか、カメラで撮影すると若干シアンがかった色味に見える。
実際の見える感じは色の偏りは感じられない。
液晶パネルは光沢タイプで、個人的には画面がクッキリクリアな光沢のほうが非光沢より好み。
非光沢だと設計が悪いとツブツブと画素、バックライトの反射板が悪影響をおよぼしてギラギラした画面になることがあり、画面を見ているのもつらくなる。
また横から光が入る環境だと、液晶が全田的に白っぽくなってしまい、画面がとても見づらくなる。
最近は非光沢液晶のPCが多くなってしまったので、光沢液晶のPCがあるのはありがたい。
輝度は最大では明るすぎるので、50%~70%くらいがちょうどいい。
液晶を上から見たところ。
IPS液晶なので視野角は広く、色の変化は感じられない。
液晶を横から見たところ。
同様に視野角は広く、色の変化は感じられない。
若干白っぽくみえるが、これは白い壁が反射しているため。
液晶パネルを開くと、ボディーが少し浮く構造になっている。
液晶パネルを開く角度によってボディーの高さが変わってしまうので、キータイプに毎回違和感を感じるかもしれない。
液晶パネルはヒンジ部のしかけで閉じるようになっている。
画像よりもう少し閉じると、パタッと閉まる。
開閉ラッチはないので開け閉めは楽だが、画像の位置近くまでは閉じようとする力が強いので、片手で開けようとするとボディーも浮いてしまう。
片方の手でボディーを抑えようとするものの、本体前面はパームレスト上面から奥に入っている形状になっているので、液晶を閉じたままでは本体の保持は難しい。
そのため液晶を少し浮かして本体を抑えるのに手を入れなければいけない。
本機には「パネルオープンパワーオン」という機能がついていて、液晶パネルを開くと自動でPCが起動する。
この機能のオン・オフはBIOSの「Advanced」→「Panel Open Power On」で切り替えられる。
キーボード
キー配列は、テンキー付きの一般的な日本語配列。
ファンクションキーはもう少し大きいほうが使いやすそう。
ファンクションキーの一部に独自機能が割り振られている。
F2には機内モードのオン/オフ。
F3には映像出力先の選択
F4にはエコモードになる設定。
スペースキー+Fnキーでタッチパッドのオンオフができる。これはとても便利。
キーピッチは20mmでタイピングしやすい。
キーの高さ(キーストローク)は1.5mmで、タイプしてみると少し浅めの感触。
しっとりとした感触で入力しやすい。
キーは静音設計でタイピングしても騒がしくなく落ち着いた音がするのがいい。
キートップはごくわずかにセンターが窪んでいる。
写真では分かりづらいが、指を置いてみるとフラットではないと感じる。
キー自体はわずかに前傾しており、タイピングを快適にするよう気が配られている。
ただ液晶パネルを開くとPC後部が持ち上がり、液晶パネルの開度によって本体傾斜度が変わってしまうため、絶妙なキートップの前傾が液晶の開度による大雑把な傾斜で台無しになっているような気もする。
タッチパッドは大きく幅約105mm。
タッチパッドの下部はクリックボタンになっており、左右クリックができる。
またジェスチャー機能もあり快適に使うことができる。
また前述した「スペースキー+Fnキー」でタッチパッドが簡単にオンオフできる。
キーボード全体はたわみもなく、打鍵感は手ごたえがありつつ静かで騒がしさがないのがいい。
NEC Lavie Direct N15のパフォーマンス
CrystalDiskInfo、CristalDiskMark、Cinebench (R15/R20)でNEC Lavie Direct N15のパフォーマンスを測り、Aviutlエンコードでエンコード時間、CPU温度とクロックスピードの推移を見ていく。
NEC Lavie Direct N15単体だとパフォーマンスが分かりづらいので、比較対象としてMicrosoft Surface laptop2(i5-8250U SKhynix 256GB NVMe)、Lenovo ThinkPad T520(Windows7、i5-2520M、NVS4200M、Crucial MX500)、MouseComputer Mpro T376X(デスクトップ i7-6700、GTX1050)の計測値を掲載する。
コントロールパネルの電源オプションで「バランス」に設定してで計測を行った。
同様にほかのパソコンも「バランス」で測定している。
CrystalDiskInfo
東芝(KIOXA)の256GB NVMe SSDが搭載されている。
CristalDiskMark
東芝(KIOXA)256GB NVMe SSD。
Surface laptop2 SKhynix 256GB NVMe SSDよりも倍速い。
SKhynix 256GB NVMe SSDはPCIe3.0×2、東芝(KIOXA)256GB NVMe SSDはPCIe3.0×4接続だから当然か。
Surface laptop2 SKhynix 256GB NVMe SSD
ThinkPad T520 Crucial MX500の値。
SATA3接続。
Cinebench
Lavie Direct N15 i5-1135G7:cTDP-down周波数0.9GHz - cTDP-up周波数2.4GHz(ターボ4.2GHz)4コア8スレッド
Surface laptop2 i5-8250U:ベースクロック1.6GHz(ターボ3.4GHz)4コア8スレッド
ThinkPad T520 i5-2520M:ベースクロック2.5GHz(ターボ3.2GHz) 2コア4スレッド
Mpro T376X i7-6700:ベースクロック3.4GHz(ターボ4.0GHz) 4コア8スレッド
Cinebench R15
Lavie Direct N15 計測値:766
Surface laptop2 計測値:585
ThinkPad T520 計測値:211
Mpro T376X 計測値:800
Cinebench R20
Lavie Direct N15 計測値:1794
Surface laptop2 計測値:1306
ThinkPad T520 計測値:440
Mpro T376X 計測値:1989
i5-1135G7は、i5-8250UよりもデスクトップCPU i7-6700に近い計測値になった。
Aviutlエンコード
素材
MOV 1280x720 8Bit AVC/H.264 Baseline@3.1 1:1 Progressive 29.97fps 7319f 8396.89kb/s
長さ:4分4秒 / サイズ:244MB
エンコード内容
素材を1280×720→1920×1080に変換。
x264でプロファイルを「Youtube」に設定。
そのほかは変更なし。
計測時の室温
Lavie Direct N15:22°C
Surface laptop2:32°C
ThinkPad T520:28°C
Mpro T376X:18℃
エンコード時間
Lavie Direct N15:7分4秒
Surface laptop2:10分40秒
ThinkPad T520:24分7秒
Mpro T376X:5分34秒
CPU温度とクロックスピードの推移
Aviutlエンコード時のCPU温度とクロックスピードの推移は、Core Tempのログ機能を使って計測した。
掲載しているグラフは、各コアの温度およびクロックスピードをコア数で割り平均したもの。
平均温度の推移。
エンコード開始時に平均で80℃を超えるものの(Core0では90℃オーバー)、その後安定して70℃~75℃をキープして終了。
エンコード開始時は排気音が大きめになったが、本体が熱くなるようなことはなかった。
平均クロックスピードの推移。
エンコード開始時に平均で3.78GHzを記録し、その後安定して2.7GHzをキープして終了。
Surface laptop2はCOU温度重視でクロックを変化させていたが、Lavie Direct N15はCPU性能を生かしつつ、温度管理をしている印象だった。
Lavie Direct N15のパフォーマンスまとめ
- |
Lavie Direct N15 |
Surface laptop2 |
ThinkPad T520 |
Mpro T376X |
Cinebench (R15/R20) |
766 / 1794 |
585 / 1306 |
211 / 440 |
800 / 1989 |
Aviutlエンコード時間 |
7分4秒 |
10分40秒 |
24分07秒 |
5分34秒 |
Lavie Direct N15の感想
Lavie Direct N15は、キーボードは静かでタイプし易く、光沢液晶パネルもクッキリきれいで使いやすいパソコンだと感じた。
性能は、ちょっとした動画エンコードなら十分な使える性能をもっているのが分かった。
インターフェイスも充実しているので使い勝手も悪くなく、とてもバランスのいいパソコンだと思う。
気に入った点
- 剛性が高く扱いにそれほど気を付けなくていい。
- IPS光沢液晶はクッキリハッキリで色の偏りがない。
- キーボードは剛性があり適度な手ごたえと静音でタイプが苦にならない。
- YAMAHAスピーカーの音量は大きく、こもっていない。
- メインで使っているThinkPad T520とは比べ物にならない性能。
気になった点
- 液晶パネルを開くと本体底部が持ち上がるため、液晶の角度によってキーの高さも変わってしまう。
- 液晶パネルを開くと排気口が背面ではなく、液晶の手前にきてしまう。
- 初期にインストールされているオリジナルソフトウエアが邪魔。
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