相模原北公園でアカボシゴマダラを見かけた。
手を近づけてみると、たちまち手の汗の虜に。
日本のアカボシゴマダラは、奄美大島以南に分布。
関東に繁殖しているアカボシゴマダラは、中国産の亜種で、誰かが放蝶したものが関東地方に広がったらしい。
アカボシゴマダラについては、以下のサイトに詳しく掲載されている。
ここで後翅の赤い紋の形を見ると、今回撮影したアカボシゴマダラは、やはり中国産の亜種のようだ。
アカボシゴマダラのページ|Pteron WorldOLYMPUS TG-615で撮影。
相模原北公園の舗装路でうろうろするアカボシゴマダラを発見。
よく見ると、口吻を延ばして舗装路を舐めているようだ。
これはきっと、水分補給だか、ナトリウム補給と言われている行動に違いないと思い、アカボシゴマダラに手をそっと近づけてみた。
手に気づいたアカボシゴマダラは、手の汗を舐めだした。
しばらくすると、アカボシゴマダラは手の汗に夢中で、指に乗ってきた。
手を持ち上げても、アカボシゴマダラは手の汗を吸い続ける。
手乗りアカボシゴマダラに、道行く人も振り返る。
アカボシゴマダラの口吻をアップ。
汗を吸う様子を見ていると、吸うというより、舐めるという表現の方がしっくりくる。
口吻をペタペタと肌に当てて、口吻のどこからか吸収しているのだろう。
形もなんだか舌のようだ。
この口吻については、
生態の体:頭部2|Pteron Worldに、断面図入りで詳しく解説されている。
どうやって、あの細い糸のようなものを伸び縮みさせているんだろうと思っていたが、単純に筋肉があの細い口吻の中にあるらしい。
口吻を延ばしているアカボシゴマダラを正面から。
しばらく汗を吸わせていると、アカボシゴマダラは少々のことでは動じなくなり、もはやアクセサリー状態。
腕を振っても、足でしっかりつかまって、汗を吸い続けている。
きりがないので、このあと近くの葉っぱに移ってもらった。