先日、買ってきたクリーニング用品でイメージセンサーのクリーニングをやったので、その方法と結果を解説。
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買ってきたクリーニング用品上の写真はダストプロテクターを外して、SD10をクリーニングモードにした状態。
一見Foveonがむき出しのように見えますが、グラスカバーが前面にあるので、イメージセンサーのクリーニングといっても、グラスカバーの清掃になる。
まずクリーニング前にどれくらいゴミが付いているかチェック。
F36にて撮影したものをコントラストを上げて、ゴミが目立つように現像してみた。
クリーニング前は細かいゴミから大きなゴミまで沢山付いている。
実際の撮影では絞ってもF11くらいまでしか使っていないので、細かいゴミはほとんど気が付かなかったが、こんなについているとは。
クリーニング前:18-50mmDC 50mm F36 曇り空をピントを外して撮影
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まず昨日書いたように、幅20mmのプラ板にクリーニングペーパーを巻いて清掃したところ、拭きムラが付いてしまいよけい汚れてしまった感じがある。
原因は、
・幅が広いためクリーニング液の塗布が少量で均一に出来なかったことと
・20mmの幅のものをイメージセンサーに均一に接触させるのが難しい
・プラ板ではちょっと柔らかく接触させる加減が掴みづらい
という感じだったので、以下のように割りばしを使う事にした。
以下の写真のように、割りばしの先端を平らに削り、クリーニングペーパーの半分をクルクル巻いていく。
巻き終わったらクリーニングペーパーを折り曲げ、先端は気持ち割りばしよりもクリーニングペーパーが余るようにしておく。(余らせすぎると拭きづらくなるので、本当に気持ち程度)
その部分に一滴だけレンズクリーナーを塗布する。
実際の清掃は、一方向一回でクリーニングペーパー一枚使用し、イメージセンサーを横に拭いていく。
力の入れ加減は、イメージセンサーを清掃するというよりは、センサーの上を滑らせるイメージ。
一回拭いたら、そのクリーニングペーパーは捨てて、再び割りばしに新しいクリーニングペーパーを巻いて、イメージセンサーを拭く。
Foveonセンサーの場合、これを5回ほど繰り返して、割りばしでの一回目のクリーニング終了。
クリーニング後その1:18-50mmDC 50mm F36 曇り空をピントを外して撮影
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無事拭きムラは消えたが、まだ大きなゴミが付いている。場所を見ると新しく付いてしまったゴミのようだ。
クリーニング後その2:18-50mmDC 50mm F36 曇り空をピントを外して撮影
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同じ作業を2,3回繰り返し、ゴミがほぼ消えたのが以下の写真。
ゴミはまったく消えたかと思っていたが、左隅中間付近に目立つゴミが一つと、うっすら見えるゴミが数ヶ所残っている。
クリーニング後その3:18-50mmDC 50mm F36 曇り空をピントを外して撮影
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下は同じタイミングでF16にて撮影したもの。
左隅のゴミ以外はあまり気にならないレベルだと思うので、今回はこれでクリーニング終了にした。
完璧ではないものの、清掃前に比べると段違いにキレイになった。
クリーニング後その3-2:18-50mmDC 50mm F16 曇り空をピントを外して撮影
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今回は初めてだったので、ちょっと時間がかかってしまったが、コツを覚えたので次回はもう少し早くできそうだ。
他のデジタル一眼でも要領は同じだと思うので、ゴミが気になる人は
自己責任で試してみて下さい。
SD10の場合、外からのゴミ進入防止の為ダストプロテクターがあるが、センサーを拭いて、ダストプロテクターを付けて、試写して、を繰り返すのがちょっと面倒だった。
手ではダストプロテクターをうまく掴めないので、ピンセットでつまんでユックリをプロテクターを外さなくてはいけないから神経を使ってしまう。
SD10のダストフィルターは赤外線をカットする役目もあるので、外したまま試写する訳にもいかず(外したままでも問題ないかもしれないが、画像が赤くなってしまうので)、毎回プロテクターの脱着を行った。
イライラしながらやっていると、ダストプロテクターを破壊してしまいそうなので、落ち着いてやる事が重要!