SD9/10ユーザーにとって、不満に一つに「単3型ニッケル水素充電池の不安定」さがあると思います。
こう書くと「ニッケル水素充電池が悪いのか」と思われますが、電池本体が問題ではなく、単3型電池を使う事による問題があると思われます。
↑SONY 2300mAh撮影枚数1回目データ。(18KB)
現在2セット目使用中
点接触
で、なにが主な原因か。それはと思われます。
この「電極の点接触」とは何かといいますと、電池の電極や電池BOXの電極接触面は滑らかな様でいて、よく見ると細かいデコボコになっている訳です。
このデコボコの凸と凸が当るのが点接触で(もちろん1点だけの接触ではなく何点も接触していますが)、当然接触点が少ないと通る電圧が低くなってしまうのです。
この点接触がどんなものか状態を確認するいい方法は、電池をテスタで測定してみることだと思います。
電池の電極にテスタのテストピンを当てたとき、接触していても当て方や押し付け具合によって電圧が変わると思います。これが点接触を表しているいい例で、正確に計ろうとするとテストピンを横にしてピンの面を電極に当て、ちょっと力を入れてやると安定した数値が出ると思います。
SD9/10では電圧を安定させるため、電極接触部を替えたり、バネを強くするなどの改良がされているようですが、完全な改善には至っていない状況です。
もちろん原因は点接触だけではないと思いますが、新品の電池でも状況は同じで電池のバラつきは考えられない事から点接触が一番大きな要因だと思われます。
SD9/10では電池4本分の電極が点接触、また電池が使えなくなる1本あたりの電圧が高め?(EMP時SONY 2300mAhで1.0~1.1。東芝ニッケル電池1.5VGigaEnergyでは1.4Vでした。)のようなので、単3型電池とのマッチングが悪いほうに出ているのではないでしょうか。
電池クルクル
とは言うものの電池がすぐ使えなくなるのは困るので、その暫定策がSD9/10ユーザーでは当たり前になっている「です。
これはどういう技かというと、電池を電池BOXにいれたままクルクルと回す、だけです。だけ、とはいっても先に説明した点接触を改善させる(電極を馴染ませる)技なので効果はかなりあり、それほど撮影していない状況では電池はフルの表示がされます。
その他の暫定策として接点改質剤を電極に塗る方法があるので、そのうち試してみたいと思います。
新しい電池を入れる、または電池クルクル後の注意点を一つ。それは電源ONにしても電池EMP表示されたまま、電源が入らないこと。
対策として、仕様なのか不具合なのか不明ですがする事です。
今後の改善希望
やはり単3型電池を止めて、専用リチュウムイオン電池にして欲しいと思います。
今のバッテリーBOXと同じ形状で専用リチュウムイオン電池をセット出来るような物をオプションとして出してくれれば最高なんですが。
カメラ下部にあれだけ大きいスペースがあるのだから、これをリチュウムイオン電池のスペースにすると恐ろしく電池が持つのでは?と思うのは私だけではないはずです。
撮影枚数
電池がまだ新しいので、最終的にどのぐらいもつかの確認はまだ先になると思いますが、とりあえずSONY 2300mAhの1セット目が使い終わりましたので撮影枚数を公開しておきます(左の画像をクリックしてください)。
1回目の充電から撮影枚数を確認しておく事で、電池のこなれ具合(何回か充電した方が電池本来の性能を発揮する)が分かると思います。